日馬富士問題はいいとして

 

殴打事件に揺れる角界ではあるが...

 

大相撲は盛り上がっているのかはわからないが、昨今の取り口の内容はあまりにもつまらない。

大型化された力士は脂肪太りのあんこ型ばかり。

怪力に物を言わせての押し突きばかり。

白熱の一番と言えるのは、稀勢の里松鳳山戦ぐらいだ。

 

30年ほど前は、一場所に何番かは水入りの大相撲があったが今はめったに見ることはない。

 

決まり手においても技能が感じられるものが少ない。

徳俵で残ってのうっちゃりや土俵際での上手、下手投げの打ち合いもない。

寄つ身の力士が少ないのが原因だ。

吊り出しも最近はないし、外掛け内掛けもない。

ないないばかり書いているが、本当に、ない。

体で前に出て、無理なら叩きの連続。

いなして寄りから攻めるのなら連続技だし別物なのだが。

名解説であった神風正一さんが今の大相撲を見たらなんと言うだろう。

 

無理な体重増加は足腰に負担を与えるしけがのもとになる。

照ノ富士は今場所、関脇陥落後一勝もできず休場した。

けがにより相撲人生は大きく左右されるのだ。

 

横綱大関になった者にデブはいないということ。

日馬富士くらいが昔は普通だった。

 

それにしても

小さな横綱千代の富士の技の切れ味は抜群だった。

小さな身体で横への変化もなく、真っ向から突っ込んで左前みつを取る相撲で一気に横綱に駆け上がって行った。

小さいことがハンデではない。スピードと技で大きい力士を圧倒したからこそ人気があったのだ。

 

相撲界の問題は根深いものがありそうだが

私としては ”いい取組を見せてほしい”だけだ。